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【取引先との関係編】倒産する会社の兆候6選

自分の会社が倒産の危機に瀕していないかどうかについて、気になる方は多いと思います。
また、現在経営が黒字であっても、いつ経営が傾いてしまうのかわからずに不安を抱える方もいるでしょう。

では、この先自社が倒産する可能性が高いかどうかはどうすれば知ることができるのでしょうか。
社内の様子から推測できることについては別の記事で触れましたが、実は取引先との関係からも推測することが出来るのです。

今回は取引先との関係から倒産の兆候を見出す方法についてご紹介します。

取引先との関係から見える倒産の兆候

1. 顧客との取引がなくなる

顧客との取引は会社の主要な収入源です。しかし、なんらかの形でその顧客との取引が次々となくなってしまうと、会社に入るお金は当然のことながら少なくなります。それによって会社の経営が傾いてしまうと、そのことを察した別の取引先からも取引や契約を解除されてしまうケースがしばしばあります。するとまた会社の収益が悪化し、別の取引先も取引から手を引く……といった負の連鎖が発生し、会社が倒産してしまう可能性が高くなってしまいます。

また、会社についての悪評が立っている場合も顧客との取引が無くなることがあります。特に営業職は、同業他社など幅広い人たちと付き合う機会が多いため、自社についての噂が流れていないか注意してみるとよいでしょう。

2. 経営状態を周りから心配される

当然のことながら、取引をするにあたっては相手の商品・サービスや経営状態などの情報を多く仕入れ、相手との取引が自社にとって有益かどうかを見定める必要があります。そのため、ビジネスにおいては情報が会社の命運を左右するほどの力を発揮します。もし、遠回しでも経営状態を取引先に聞かれたら、自社に関して良くない情報が流れていることを疑うべきでしょう。また、同業多種であれば、取引先などで顔を合わせる機会が多いため、自社の社員よりも会社内部の情報を持っていることがあります。複数の同業多種から悪い噂を聞くようになったら、危険信号と言えます。

また、その情報が正しいかどうかは別として、悪い噂が立っているせいで新規取引を断られたり、契約終了とされてしまったりするケースがあります。既に1で述べたように、同業他社で悪い噂が立っていないか注意することが肝要です。

3. 大口顧客がいなくなる

現在の売り上げのほとんどを占めている大口顧客との取引には注意が必要です。仮に現在大幅な利益を挙げているとしても、その大口顧客との取引がなくなってしまうと経営に大打撃を受けることは明白です。たとえ、「大口顧客との信頼性に自信があるため契約終了にはならない」と思っていても、相手会社が倒産するなど、予期せぬ事態が起こることもあります。

大口顧客1社に頼りきりの経営は、必然的にリスクが大きくなってしまいます。他にも新規顧客の開拓を行う等、取引先開拓に柔軟に動く企業が望ましいでしょう。

4. 支払時期短縮の交渉をしている

支払いは契約時に定めた通りの方法・条件で行われます。それに反して他者へ支払時期を縮めるように交渉している場合は、会社の収支状況が悪化している可能性があります。経営資金が不足しているからこそ、売掛金を早期に回収しようとしていると考えられるのです。

しかし、取引先に倒産の恐れがあるからこそ、倒産前に売掛金の回収をしようと支払時期短縮の交渉をする場合もあるため、見極めが肝要です。

5. 支払時期を延長するよう交渉している

支払いの延長は、取引先との信頼関係を揺るがす問題に発展しうるので、原則としては行われません。それにもかかわらず他社へ支払いの延長交渉を行う場合は、手元に存在する資金が不足している等、経営状態が切羽詰まっていることの表れと言ってよいでしょう。

また、支払いが遅れてしまっている場合は取引先から社長や経理に電話が頻繁にかかってくるようになったり、来客回数が増えたりします。取引先への支払いについては一般社員には中々わかりにくいポイントでもあるので、これらの兆候が見られるかどうかについてよく注意しましょう。

6. 取引や契約を断られる

相手企業の経営状況は、取引や契約を結ぶ際に重要な判断要素となります。1や2でも触れたように、既に自社の経営状況や内部情報について「下請けへの発注を減らしている」などの悪い噂が出回っている場合は、自社ではなく他社を取引相手として選ぶ企業が多くなるでしょう。

また、それまでは掛けでの支払いが可能だったにもかかわらず、現金仕入れに変更されるなど、取引先から支払い条件の変更を要請される場合もあります。このように条件の変更を求められる場合も、会社の資金繰り等が上手くいっていないと自社の経営に不信感を抱かれている可能性があります。

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