資金繰りとは? 苦しい時の改善方法や資金繰り表の作り方も解説します
会社を安定的に運営していくために必要なことの1つとして「資金繰り」が挙げられます。
資金繰りが悪化すれば、安定していると思われている企業でも倒産の危機に陥る可能性があります。
では「資金繰り」とは何でしょうか?また、資金繰りが悪化する要因は何でしょうか?
本記事では、「資金繰り」の意味や、資金繰り悪化の要因について取り上げます。
そもそも資金繰りとは? 読み方や用語の意味はこちら
「資金繰り」とは「しきんぐり」と読み、キャッシュの流れを管理することを指します。
資金とは、現金や有価証券等のすぐに支払い等で使える資産のことを指し、これら資金の出納を管理することを資金繰りと呼びます。
不動産や不良在庫などすぐに現金化できないと考えられるものは、これら資金に含まれません。
資金繰りが悪化すると、取引先への支払いや給与等の支払いが遅延する可能性があり、これらによって会社の信用力が低下してしまう可能性があります。
また、帳簿上は黒字であっても資金繰りが悪化することで支払いができず、倒産してしまう可能性もあります。
資金繰りの悪化の原因は?
1. 赤字の状態が継続(キャッシュインがない)
赤字の状態が続きキャッシュインがなく、買掛金や給与、固定費等の支払いが生じる場合、会社のキャッシュ残高が減少し資金繰りが悪化します。
例えば、毎月の売り上げが3000万円の会社が、買掛金や給与、固定費の支払いに毎月5000万円を当てていたら、会社のキャッシュ残高は減少していくでしょう。
利益の減少が必ずしも資金繰りを悪化させるとは限りませんが、利益が減少しているにも関わらず、固定費等の支払いが大きい場合、資金繰りが悪化する恐れがあります。
2. 売り上げが大きく伸びる(キャッシュアウトが増える)
売り上げが急に伸びる場合、製品製造のための仕入れコストが急激に増えたことで、会社のキャッシュが減少し、資金繰りが悪化する可能性があります。
また、原材料費や輸送費の高騰も、キャッシュアウトの原因となり、これらが原因で会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
例えば、売り上げが急に伸びる場合、仕入れ額が、会社のキャッシュ残高を超えてしまう可能性があります。この時、会社の資金繰りは急激に悪化し、場合によっては倒産する可能性もあるでしょう。
また、原材料費や輸送費は為替等の影響を受けやすいと考えられ、これらの費用が急に高騰した場合、会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
3. 銀行からの資金調達が困難
赤字の際でも、銀行から資金調達ができれば事業を継続することができます。しかし、銀行から融資を受けられなくなれば、会社の資金繰りが悪化していく可能性が高いです。
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