コンサルからベンチャーCXOへの転職は多い? コンサルのネクストキャリアを調査しました
コンサルタントは、幅広い業務内容と深い知見を有しているので、どの業界に転職しても給与面や役職で待遇されています。近年、コンサルタントがベンチャー企業やスタートアップ企業のCTO(Chief Technical Officer)などに転職したいという人は、増えてきておりこれからも需要が高まると見込まれます。
この記事では、コンサルタントからベンチャーCXOへ就職、転職する人は実際に多いのか、コンサルファームからの転職やネクストキャリア、スタートアップ会社の起業について紹介します。コンサルファーム出身者が、ベンチャーの役員(CTOやCEOなど)にはどのような人がいるのかも実例をいれて紹介していきます。事例は、元ボストンコンサルティンググループの方のネクストキャリアを例に紹介していきます。
ベンチャーの役員はコンサルファーム出身者が多い?
そもそも CXO とは?
コンサルファームからはスタートアップの起業も多い
【まとめ】コンサルで経験を積んで、経営者として活躍しよう!
ベンチャーの役員はコンサルファーム出身者が多い?
ベンチャー企業の役員に在籍している人の多くは、元コンサルタントの方が多いです。現在ベンチャー企業の役員として活躍されている方で、コンサルファーム出身の方はどのような領域の出身の人か一部役員を紹介します。元ボストンコンサルティンググループの方を対象に紹介してきます。
ボストンコンサルティンググループから転職した人
・ノバルティスファーマ株式会社 代表取締役社長兼CEO 三谷宏幸さん
・日本メドトロニック株式会社 代表取締役社長 島田隆さん
ボストンコンサルティンググループから起業した人
・株式会社イーサンポ・ドット・コム 代表取締役 十和田メイ子
ボストンコンサルティンググループから独立した人
・株式会社アル― 代表取締役社長 落合文四郎
他にも、コンサルティングファームから転職してベンチャー起業のCEO(Chief Executive Officer)になった方は、多数在籍しています。CEOに抜擢された人の中には、有名企業のコンサルティングファーム出身の方も多く在籍しています。コンサルタントとして勤務することにより、スタートアップの起業をしたり外資系や大手企業のコンサルティングファームに転職をおこなうことでコンサルタントとしての能力や経営のスキルを磨くことができます。元ボストンコンサルティング以外にもベンチャー企業やスタートアップ企業のCEOやCTOなどに就職や転職したコンサルタント出身の経営者は、多くいます。参考に他の経営者のリストを載せますので、ぜひ参考にしてください。より詳細な情報はこちらを参照ください。
参考資料:https://fortna.co.jp/postconsultant/entrepreneur/
最後に、IT系のメガベンチャーについて解説した別の記事を紹介します。ここで紹介されているメドレーの創業者は、医師でありながら元マッキンゼーのコンサルタントです。キャリアにはいろいろなケースがあるので、ぞれぞれの企業の経営陣の略歴について調べてみるのも面白いでしょう。
そもそも CXO とは?
CXOという言葉は、「Chief×Officer」の頭文字CXOを取った言葉です。Xの部分には、それぞれの会社で担当する役職や業務が入ります。Chiefは「長」という言葉を指し、Officerは「役員・幹部」を表す言葉です。日本語に訳すと「最高○○責任者」という意味になります。最初の文字がCで始まり、Oで終わる役職をまとめて「CXO」と呼びます。
CEOと社長・代表取締役の違い
海外などでは、よくCEOと呼ばれていますが日本では、社長や代表取締役と呼ばれています。「CEO」とは、最高責任者を表します。CEO・社長・代表取締役は何が違うのかと疑問に思っている方もいると思います。実は、この中で日本の会社法に定められているのは、「代表取締役」のみになります。それ以外は、会社がそれぞれ使っている職責上の呼び方で、どのような呼び方をするかなどは、各会社の自由になります。
日本では、社長が経営のトップに立つことも多いため、「社長=CEO」となる事が多いですが会社によっては、COO(Chief Operating Officer)やCFO(Chief Financial Officer)が社長である場合もあります。そのため、名刺などにCEOやCOOと記載のある上に代表取締役と記載があることが多いです。
CXOと取締役・事業部長の違い
会社や事業の責任者である取締役などと、CXOは何が違うのでしょうか。取締役は「取締役会」で会社経営に関わる重要事項の決定を行います。その他は特に規定がなく、各企業が自由に設置することができます。事業部長は、各部署や部門のまとめ役として現場を管理する責任者という立場での業務があります。一方、CXOはより経営的な視点から全社に対して、自分の担当する業務についてプロとして責任を負うという意味合いが強くなります。
コンサルからCOOとして転職するケース
コンサルティングファームからの転職やネクストキャリアとしてCOOは、社長ができないような業務や手が回らない業務、手の届かないことなどなら何でもやるというポジションになります。そのため、幅広い権限と業務内容を経験することができるためCOOなどがネクストキャリアとして人気があります。
しかし、転職してすぐに役職付き(COO)で入社することは難しいです。COOとしての実力や経験不足の状態だと社内の協力を仰げずに結果を出せないということが起こり経営を傾かせる可能性があるからです。また、COOは、従業員の「批判家」にもなってはいけません。
業務の特性を考えると突然COOとして選出され、そのあとも活躍される方は外部協力者だった経歴や前職がCOOだった、社長と同級生などで既に信頼を得ているケースが多いです。このように、COOに就任する人は既に会社や従業員と強い信頼関係を築けているケースがほとんどではないでしょうか。また、共同創業者として会社を立ち上げる時に、COOに就任するのが最も簡単な方法だと言えます。
コンサルからCFOとして転職するケース
次に、コンサルファームからの転職やネクストキャリアとして、ベンチャー企業などのCFOに就任を目標にしているという方に向けて、コンサルティングファームからベンチャー企業のCFOのキャリアパスについて紹介していきます。実は、将来的な転職や就職先にCFOなどのネクストキャリアを目指しているコンサルタントの方は多くいます。しかし、日本でCFOを設置している企業は少数派なのが現状です。
能動的に「会社にお金を管理できる」CFOが求められる
現在は、上場を見据えたベンチャー企業や中小企業などのCFO候補求人が多く、株主や金融機関との折衝といったコミュニケーションスキルや対人スキルなどの、経理財務能力だけにとどまらず、能動的に資金調達できる人材が強く求められています。
事業会社や監査法人で経験を積んでからCFOを目指すのも選択肢
コンサルタントからベンチャー企業のCFOなどのネクストキャリアを急いで目指すのではなく、例えば監査法人の上場支援室でのIPOアドバイザリー経験など、CFOに近い経験や資金調達の経験に携わると、CFOの採用において有利になり就任後も役立ちます。
コンサルタントからCFOなどのネクストキャリアを目指す方に向けて、コンサルタントからCFOへのキャリアパスと、対策などについて紹介しました。
コンサルファームからはスタートアップの起業も多い
コンサルタントとして働いている方の中には、スタートアップ業界で起業を目指している方も多くいます。スタートアップ起業に最も必要なスキルと創業する際のメンバーに大切な能力は、「最後までやり遂げる力」です。コンサルタント出身の方は、結果が出るまで最後までやり遂げるという強い気持ちを持っている方が多く在籍しているため、コンサルタント出身者はスタートアップ業界での起業やネクストキャリアの実現に向いているといえます。
実際にスタートアップ業界で起業されたコンサルタント出身の方は、「スタートアップの事を考え始めてからの方が、自身の成長スピードが速くなった」と感じる方が多いそうです。
例えば、2021年に東証マザーズに上場した株式会社WACULのCEOはボストンコンサルティングの出身です。WACULは元々SEOのコンサルからスタートした会社ですが、現在では「AIアナリスト」というSEO対策やサイト改善支援を行うSaaSを提供する上場ベンチャーとなっています。ランディングページや公開している各種資料のイメージカラーもライトグリーンで統一されているほか、その洗練された資料からBCGでの経験をSEOという別の領域でフル活用して事業を成長させていることが伺えます。
参考: SEOコンサルとは? 支援内容やおすすめのSEO会社、費用相場も解説します
【まとめ】コンサルで経験を積んで、経営者として活躍しよう!
CXOと取締役の違いやコンサルタントのCXOへの転職やネクストキャリア、スタートアップの起業などについて、実例や、実際に経験した人のお話なども踏まえて、紹介しました。
コンサルティングファームでの経験は、転職やスタートアップなどでの起業を目指す方にとって、様々な面で有利になると言えます。突然、COOなどの役職に就いて活躍するということは簡単ではないですが、自分の現時点での経験や能力などを客観的にみて少しずつ目標に近づくことをおすすめします。これから、スタートアップの起業や転職、ネクストキャリアを考えていきたいという方がいたらこの記事を読んで参考にしてください。
最後に、コンサルでのキャリアを目指す人向けのコンテンツ記事をまとめておいたので、こちらも是非チェックしてみてください。
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