1. HOME
  2. ブログ
  3. 経営組織論
  4. テレワーク中のサボりの対策法は? 割合がどれくらいかや、バレた事例についても解説します

BLOG

ブログ

経営組織論

テレワーク中のサボりの対策法は? 割合がどれくらいかや、バレた事例についても解説します

コロナ禍後、テレワークを取り入れるようになった方も多いと思います。

パーソル総合研究所の調査によると、2023年7月時点でテレワーク実施率は22.2%という結果が出ています。

コロナ禍が落ち着いてきた結果、テレワーク実施率は徐々に減少している傾向にありますが、その利便性から今後もテレワークを続けていく企業も多いのではないでしょうか。

しかし、テレワーク中、自分のペースで仕事が出来るが故にさぼってしまう社員も一定数います。

今回はテレワーク中のサボりの事例や、対処法を説明します。

テレワーク中のサボりが多くの企業で問題に GAFAのリモート勤務廃止に賛否両論

テレワーク制度を続けるか否かの議論は日本だけでなく海外においても活発に行われています。
米国企業であるGAFAのうち、AppleやGoogleはテレワークの縮小に動き始めています。

AppleやGoogleの事例

Appleは新型コロナウイルスの拡大が進むにつれてテレワークを推進していました。しかし、2022年には週1回は対面出勤を要請するハイブリッド型へとシフトしました。そして、同年9月からは週3の出勤を要請しており、更に週3回以上オフィスに出社しているのかを確認するためにバッジで出勤記録をとり厳しく監視しているそうです。Apple社員はこの方針を定めた経営陣に対し、勤務形態の柔軟性や多様性、福利厚生を阻害しているとして、中止を求める嘆願書を提出しており、経営陣とApple社員の間には溝が出来ています。
そして、Googleも同じように完全テレワークを廃止する方向に動いています。2023年6月以降、完全テレワークを原則禁止し、週3日は出社して仕事を行うことを業務評価に含めています。さらに、継続的に出社してきていない社員に対しては取り締まりを行うなど、厳しい姿勢を見せています。

これらのテレワーク廃止の背景には、生産性の低下やコミュニケーション不足があるといいます。Googleの最高人事責任者チッコーニ氏は「オフィスはGoogleコミュニティと最も密接につながる場所」だとし、社員のコミュニケーション不足の解消の他、副業をする社員を減らすためにこのような施策を行ったのです。

テレワーク中のサボりの割合はどれくらい?そもそも勤務時間中のサボりは昔からあったという声も

それでは、実際にテレワーク中にサボる社員はどの程度いるのでしょうか。

テレワーク中のサボりの割合

マイナビニュースの調査では、なんと7割以上の人が「テレワーク中にサボったことがある」と回答しています。
サボりの内容について具体的には「お菓子を食べてしまった」「コーヒーブレイク」といった会社によっては問題にしないであろう息抜きともとれるようなものから、「動画サイトを視聴していた」「漫画を読んだりゲームをしていた」といった明らかなサボりまで、多岐に渡ります。
テレワークは会社の目が直接届かない場所で行うため、このようにオフィスでは考えられないようなサボり方を行う従業員が出てきやすいのです。

テレワーク中のサボりの対策方法は? マウスの動きで判定可能?

テレワーク中の社員を直接会社が見て監視することはできません。しかし、テレワーク中のサボり対策を講じることはできます。
ここではテレワーク中のサボりの対策方法について紹介します。

1. チーム内で密なコミュニケーションを取る

一人で長時間働いていると、会社への帰属意識が薄れ、仕事へのモチベ―ションが低下してしまうケースが多々あります。また、新人や部下は仕事でわからないことがあるとわざわざ電話やメールをしなければいけないため、精神的に負荷がかかりやる気を削がれがちです。上司も部下を直接見ることができなくなるためサポートしにくくなり、たとえ社員がサボらないとしても生産性の低下につながります。
そこで、ZOOMなどのチャットツールを用いたり、上司と部下の1on1会議を定期的に開き、チーム同士の密なコミュニケーションがとれるようにしましょう。
このようにすることで、部下は仕事で不明な点がある場合上司に聞きやすくなり、士気の低下を防ぐことができます。そして、上司は定期的な進捗管理を行うことで部下の仕事の状態を把握でき、サポートしやすくなります。オンライン上でも社員と話すことで、孤独感も薄れ、帰属意識の向上にもつながるでしょう。

2. 進捗報告を義務化する

行った仕事の量にはサボったかどうかが反映されやすいです。そのため、仕事の期限を設定し、進捗状況を義務付けることも効果的です。定期的に進捗を報告するような制度を設けることで、社員一人一人が責任感をもって業務に取り組むことを促せます。
進捗報告をとりいれる際には、「社員一人一人の業務について期限と内容を明確にする」ようにしましょう。担当業務や期限が不明確な状態で進捗報告を行うと、従業員の負担になってしまいます。
したがって、いつまでに対応すべきなのかを明確に伝えた仕事を上司が社員一人一人に割り振りましょう。管理側も働く側も双方向でやるべきことを把握することができ、タスク管理がしやすくなります。また、割り振ったあとは定期的に進捗報告を行いましょう。社員自身がタスク管理を行うことになるため、メリハリをつけて業務に取り組むようになります。

3. 勤務管理ツールを利用する

テレワーク中にマウスを動かさないとサボっていることがバレる。

この話を耳にしたことはあるでしょうか。
Microsoft Teamsにはステータス表示という機能があり、5分間マウスの操作をしないと「離席」と判断され、全ての人にその状態が表示されるのです。
このように、ツールを用いることでもサボりを防ぐことが可能です。勤務管理ツールを用いれば、テレワーク中の従業員がどのように働いているのかを管理することができます。特にクラウド型のツールは1からシステムを構築する必要がないため、簡単に導入できます。
具体的には、ツールを導入することでwordやExcel、チャットなどのアプリケーションを可視化できるため、PCの前に座っていても社内チャットやネットサーフィンばかりをしている社員を発見できます。
また、サボり社員の発見以外にも利点があります。ずっと同じファイルを開いて一つの作業に時間がかかっている社員をも発見できるため、チーム全体での業務分担の見直しやわからないところを指導することもできるため、チーム全体の業務効率化をも図ることができるのです。

テレワーク中のサボりがバレた社員のよくある言い訳は?

マイナビニュースによると3割の人がテレワーク中のサボりがバレた経験があるそうです。
レワーク中だからバレないと社員は高を括っている人が多いですが、もしもバレたとしても非を認めたくない気持ちから、言い訳をしてしまう社員も多いです。
よく使われがちな言い訳としては、以下のものがあります。

「別件が立て込んでいた」「体調が悪かった」「子どもが泣き出してしまった」

いずれも、やむを得ない理由であり、上司としても咎めにくい内容であることがわかります。本当なのか嘘なのか不明確な分、この情報だけではサボっていると断定しにくいです。
しかし、あまりにも言い訳を多用し、メール返信が遅かったり電話に中々出ないなどして業務をあまりこなしていないようであれば要注意です。その場合は勤務管理ツールを用いて働く様子を管理するなど、その社員への監視を強化することでサボっているかどうかを判断しましょう。また、本当にその言葉通り体調が悪かったり、子どもの世話に追われているなどのケースも考えられます。最初から決めつけて叱るのではなく、1on1面談を行うなどして、その社員の相談に乗り、場合によっては働き方や業務の割り振りを見直す必要があるでしょう。

【まとめ】テレワーク中の社員のサボりは多くの経営者が頭を抱える課題に 組織に悪影響が出る前に対策を!

いかがだったでしょうか。

テレワークを行う中で社員が仕事をさぼるようになると会社の生産性にも影響を与えてしまいます。

早めに対策を講じ、組織の生産性や効率低下が起こらないようにしましょう。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事