組織崩壊とは? 退職率からわかる前兆・予兆や、その末路もご紹介します
最近、退職していく人が多い。
そう感じることはありませんか?
以前よりも退職率が高まっている場合、会社が「組織崩壊」の危機に瀕している恐れがあります。
この記事では、組織崩壊の定義や退職率からわかる組織崩壊の前兆、組織崩壊の原因について紹介します。
目次
組織崩壊とは?
組織崩壊の前兆・予兆は? 退職率の危険水準はこちら
組織崩壊はスタープレイヤー・リーダーが原因になることが多い?
組織崩壊の末路は? 立て直しは可能?
【まとめ】組織崩壊は早期に対処することが大事! 組織崩壊が起こらないように環境整備を心がけましょう
組織崩壊とは?
「組織崩壊」とは、組織全体のパフォーマンスが低下し、ひとつの組織として機能しなくなった状態を言います。組織崩壊は急激に起こるものではなく、組織内部の小さな綻びがきっかけで徐々に崩壊していくことが多いです。そして組織が崩壊すると、その組織の活気が失われます。社員同士が対立して連携が取れなくなり、業績も悪化してしまいます。そして社員が会社に見切りをつけて次々と退職して人手不足になり、更に業績が悪化し……と、負の連鎖が起こってしまい、会社が倒産するケースも多々あるのです。
一度組織が崩壊してしまうと、再び立て直すためには多大な労力やコストがかかってしまいます。そのため、組織崩壊が起こる前に、組織崩壊を予防するための対策を立てるように心がけましょう。
組織崩壊の前兆・予兆は? 退職率の危険水準はこちら
組織崩壊が起こる際には様々な予兆があります。ここでは、退職率からわかる組織崩壊の予兆や、その他の組織崩壊の危険な前兆について3点紹介します。
1. 退職率の上昇
退職率が上昇している場合、組織内の様々な問題が積み重なった結果、組織に見切りをつける人が増加していることが推測できます。離職率の高低は業界によって様々なため一概には言えませんが、その業界の平均離職率を超えている場合は組織崩壊の危機にあると言えます。
特に、優秀なメンバーほど組織崩壊の起こる前に辞めていきがちです。優秀な社員は業務能力に秀でているが故に業務が集中しやすく、他の社員と比較して業務負荷がかかりがちです。その状況が続き、改善の兆しが無い場合、優秀な社員は不公平感や不満を抱きます。その結果として離職してしまうことが多いのです。優秀な社員は業務能力が高く他社にとって魅力的な人材のため、転職先もすぐに見つけられます。また、優秀な社員が離職すると組織の業務が滞ってしまいがちになるため、組織崩壊のリスクが高まります。
2. 社内の人間関係の悪化
社員間で対立が生じている組織においては、社員同士の密な連携が取れなくなり、仕事の生産性が著しく低下します。また、連携が取れなくなったことにより、組織内部の指揮系統に混乱が生じやすくなり、問題が仮に発覚した場合でも解決に遅れが生じやすくなります。
また、新人が入ってきても社員同士のコミュニケーション不足により円滑に教育することが難しくなるため、充分な育成が困難になる他、早期離職の恐れが高まってしまいます。
3. イエスマンの増加
イエスマンとは、自分の意見を持たずに上司や周りの意見を肯定し従う人々のことです。このイエスマンが生まれる背景には、「モチベーションがない」ことと「意見が抑圧される環境に居る」ことが挙げられます。
モチベーションがない場合は自分の意見を持たずにただ言われた仕事だけを機械的に行うため、生産性が低下してしまいます。このような状態の場合は責任感も薄れていることが多いため、対処すべき問題を放置してしまい大きなトラブルを引き起こしてしまうことにもつながりかねません。
意見が抑圧されてしまう職場環境においては、意見を主張してもはねつけられてしまうため無駄だと思ってしまい、イエスマンになりがちです。そうした空気が流れているためイエスマンが増えている職場においては組織内のコミュニケーションが停滞し、離職率の上昇を引き起こす可能性もあります。
組織崩壊はスタープレイヤー・リーダーが原因になることが多い?
スタープレイヤーや組織のリーダーは他の社員とは一線を画す存在ですが、時には組織崩壊の原因になってしまう場合もあります。
スタープレイヤーが組織崩壊の原因に?
スタープレイヤーは優秀な社員であり、会社に大きな影響を与えます。
しかし、生産力の向上や業務効率化に貢献するなど、会社に良い影響だけを与えるとは限りません。
スタープレイヤーは高く評価されますが、その優秀さに嫉妬する社員が出てくる可能性があります。そして、社員同士の対立の火種になってしまうケースもあるのです。優秀な社員だけでなく他の社員も自身に価値を感じられるような環境が整備されていない場合に特に起こりがちです。
リーダーが組織崩壊の原因に?
組織のリーダーが組織崩壊を引き起こすことも多いです。
部下の意見を聞かずに自分の考えだけで判断し行動する人がリーダーの場合、判断ミスを起こしてしまいがちです。更に、判断ミスをしてもその責任をチームメンバーや部下に押し付けて保身に走る場合もあります。
そのような威圧的な人がリーダーの場合、チームメンバーや部下の士気が下がり生産性までもが著しく下がる他、次々と人員が辞めていくことにも繋がり、組織崩壊に至ってしまうのです。
組織崩壊の末路は? 立て直しは可能?
組織崩壊は、その組織に属する人員のみならず、その組織に関わる人全員に影響を与えます。
ここでは、組織崩壊に至った場合何が起こるのか、また起死回生の手立てはあるのかについて説明します。
組織が崩壊すると何が起こる?
組織崩壊が起こると、社員同士の連携が取れなくなったり人員不足が顕在化するため、社員1人当たりの業務量が増加します。そして、それに伴い残業や休日出勤も増加するため、耐えきれずに退職する人が後を絶たなくなります。すると、ますます社員の業務量が増えるため、今まで耐えていた社員も離職し……と負の連鎖が起こり、人手不足が深刻化し、業務効率や生産性が著しく下がります。そして企業の業績が悪化し、最悪の場合倒産に陥ることも考えられます。
組織を立て直す方法とは?
それでは、組織崩壊に陥ってしまった場合、どうすれば立て直せるのでしょうか。
まずは職場環境の改善が肝心です。社員1人当たりの業務量が適切になるように調整を行う等、勤務条件や労働時間を整備し、威圧感のあるリーダーには指導を行うことで、社員が働きやすいと感じられるような環境を作り離職者を減らしましょう。
また、一部のスタープレイヤーだけを優遇すると先述したように不和が起こりやすくなります。メンバーそれぞれの役割を明確にして一人一人が自身の価値を感じられる環境を作り、社員のモチベーションの向上・維持に努めましょう。また、メンバーの役割を定めることは社員同士の連携強化にもつながるため、業務効率化や生産性の向上を期待できます。
【まとめ】組織崩壊は早期に対処することが大事! 組織崩壊が起こらないように環境整備を心がけましょう
いかがだったでしょうか。
組織崩壊は起こってから立て直しを図ることも可能ですが、普段から意識して環境改善に取り組むことで、組織崩壊の発生自体を防ぐこともできます。
社員が働きやすい環境を整備して離職率の低下に努め、組織崩壊を防止しましょう。
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